ミヤコミズ(イラクサ科ミズ属)都みず
17.11.30

 一年草で、山地の湿った林下や林縁の道沿いに生える。下部で数多く枝分かれし、上より横に拡がる。環境省の絶滅危惧II類に指定されている。名の由来は都(京都)だとすると、本拠地京都府では絶滅危惧に指定されている。

茎は斜上、或いは直立し、花は茎頂及び、上部の対生する葉柄に付く。上部では葉の付く間隔が詰まっており、茎頂に固まってあるように見える。
上から見ると、天辺に集中する3対の葉の腋から出た花序と茎頂の果序が1つの花序のように見えるのだろう。白色が雄しべ(葯)、緑色が雌しべ(花柱)で、花弁が無い風媒花である。
 花序をアップで見ると、白いのが葯で、雄花には葯(雄しべ)が4つ、緑色の花被片が4個、右下にある緑色が雌花で、花被片は5個在る、花序は衆参花序であるらしい。
茎はほぼ無毛で、紫色を帯びる。節にあるブツブツは根であろう。地面を這うときは根が地面の中に伸びるのだろう。
葉身は狭卵形〜長楕円形で、先は尾状に尖り、基部は楔形である。縁は7〜13対(画像は片側7対,反対側8対で微妙に非対称)の鈍鋸歯で、3脈がある。
葉の裏は白く、毛が無く、葉脈は3脈を中心に突出する。

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